乾癬(かんせん)

乾癬とは?

表面に白いかさかさがついた赤みのある少し盛り上がった境界明瞭な斑点が体のあちこちにできます。頭皮にできるとフケが落ちるので気にされる方が多いです。全身どこにでもできることがありますが、特に頭、肘、膝、臀部、下腿伸側など外部からの刺激を受けやすい部分に多い傾向があります。痒みを伴う場合と伴わない場合があります。

皮膚だけに症状があるのが尋常性乾癬で、多くの患者さんはこのタイプです。まれに、爪に変形を伴う爪乾癬や、関節炎を伴う関節症性乾癬、膿疱を伴う膿疱性乾癬、全身が真っ赤になる乾癬性紅皮症と呼ばれる状態に移行する場合もあります。

なお、病名が感染(かんせん)や疥癬(かいせん)と紛らわしいため誤解される場合がありますが、乾癬は人にうつる病気では決してありません。

 

乾癬の原因は?

原因は完全にはわかっていませんが、乾癬になりやすい遺伝的素因が基にあり、何らかの環境中の刺激がきっかけになって発症します。不規則な生活や偏った食事、肥満、ストレスなどが悪化原因になることもありますので、これらを改善することで症状が軽快する場合もあります。

乾癬の治療

まずは塗り薬でしっかり治療するのが基本です。

症状が軽いところはビタミンD3の外用剤、炎症が強いところはステロイドの外用剤を使うことが多いです。また、ビタミンD3とステロイドを混合した塗り薬も発売されており、これらは1日1回外用するだけでよいので使いやすいと思います。また、悪化因子(引っ掻く・擦るなどの刺激、暴飲暴食、ストレス、体調不良など)を避けることも大切です。

塗り薬だけでは改善しない場合にはチガソン、ネオーラル、ネイリンなどの内服薬を処方する場合もあります。

また、紫外線療法も乾癬には効果を発揮する治療です。当院では紫外線治療を現在行っていないため、ご希望の方は別の施設をご紹介いたします。

また、最近では生物学的製剤という注射薬の治療法が開発されています。これは乾癬を発症させる物質を直接抑える治療なので、非常に効果的です。ただ、この治療は大学病院などの決められた施設でしか行えない治療ですので、必要な方には大学病院等を紹介させていただきます。

乾癬の症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください