蜂窩織炎(ほうかしきえん)

蜂窩織炎とは?

蜂窩織炎とは、皮膚から細菌が入り、皮膚が真っ赤に腫れ上がって熱をもち、痛みを伴う急性の感染性疾患です。好発部位は顔面や足です。皮膚に傷(目に見えないほどの小さな傷のこともあります)や、水虫でじくじくした病変、湿疹のかきこわしなどがあると、そこから細菌感染がおこり発症します。明らかな細菌の侵入部位がわからないこともあります。足のリンパ浮腫や静脈不全が誘因となることもあります。

蜂窩織炎になりやすい方

  • ・湿疹、アトピー性皮膚炎、水虫などの病変が傷になったりじくじくしたりしている方
  • ・足の静脈不全やリンパ浮腫のある方、長時間の立ち仕事が多い方、肥満の方
  • ・糖尿病、免疫不全のある方

蜂窩織炎の治療

一番良い治療は、入院して安静にし、抗生剤の点滴投与をすることです。

しかし、なかなか入院ができない方も多いと思いますので、軽症の場合はクリニックで抗生剤の投与を行います。自宅では、なるべく(入院しているつもりで)安静にし、患部が足の場合にはなるべく足を挙上しておくことが大事です。足を下ろしっぱなしにしているとなかなか腫れがひきません。赤く腫れて熱を持っている患部はクーリングすると良いです。

 

外来治療で症状が改善しない場合、敗血症や壊死性筋膜炎などの移行が疑われる重症化のサインが見られる場合には早急に入院治療が必要となりますので、大学病院等に紹介させていただきます。

皮膚が赤く腫れて痛くなってきたら・・早めに皮膚科を受診しましょう