液体窒素がどうしてもできない方にはモノクロロ酢酸による治療がおすすめです。治療は薬液を少量いぼの部分に塗り、乾かして終了です。この治療自体は痛みがありません。ただし、患部に傷ができていると少し痛みを感じる場合があります。数時間たってから薬を塗った部位に鈍痛を感じる場合もあります。また、モノクロロ酢酸は正常な皮膚の部分に付着すると水疱を形成したり皮がむけたりすることがありますので、まわりの皮膚に薬が付かないように治療後数時間は患部を濡らさないようにしてください。またいぼのできている部位、数によってはこの治療が行えないこともあります。外来では症状に応じて適宜、硬くなったイボを削る処置やいぼが取れやすくなるスピール膏を貼る治療を併用する場合がありますが、これらの併用治療もほぼ痛みはありません。モノクロロ酢酸による治療も液体窒素と同様、1回の治療で治るわけではないため、1-2週間に1回、いぼが取れるまで繰り返す必要があります。
モノクロロ酢酸による治療は保険適応外です。ご希望の方はお気軽に診察時にご相談ください。