食べ物や薬のアレルギーによる蕁麻疹もありますが、大部分の蕁麻疹は原因不明で体調が悪いとき等に出やすい傾向があります。
蕁麻疹の原因を調べるためにアレルギー検査を希望される方が多くいらっしゃいますが、蕁麻疹の8割ほどは原因のない特発性のタイプと考えられています。こうした患者さんがアレルギー検査を施行して何か陽性項目が出たとしても、それが蕁麻疹の原因とは考えられないため注意が必要です。
また、蕁麻疹が出るとどこか内臓が悪いのではないか?と心配される方もいます。確かに、膠原病や血管炎など全身疾患の一症状として蕁麻疹が出ることもありますが、大部分の蕁麻疹は全身疾患とは関連ないものです。ですから、症状が蕁麻疹だけでそのほかの症状がない場合、通常は特に内臓の病気を心配する必要はありません。