この検査で、ご自身のアレルギー体質が分かりますが、必ずしも検査結果が正確にアレルギーを表すとは言えない場合もあります。
例えばアレルギー検査で「米」に高い数値が出たとしても、実際に毎日白米を食べていて何の症状も出ないのであれば、米を避ける必要はありません。
逆に、例えば「エビ」で数値は出なかったものの、エビを食べると毎回蕁麻疹が出る、というような場合にはエビにアレルギーがあると考えられますので、エビを食べるのを避けなければなりません。つまり、採血の結果よりも実際の症状のほうを重要視する必要があります。
また、蕁麻疹の原因を調べるためにアレルギー検査を希望される方が多くいらっしゃいますが、蕁麻疹の8割ほどは原因のない特発性のタイプと考えられています。こうした患者さんがアレルギー検査を施行して何か陽性項目が出たとしても、それが蕁麻疹の原因とは考えられないため注意が必要です。
ですから、アレルギー検査の結果については、数値にこだわりすぎず、参考程度として日常生活を送る上での参考にしていただければと思います。