アレルギー検査(MAST36)

MAST36とは?

現代日本人の多くの方が花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギーなどのアレルギー疾患に悩まされていると言われています。 自分がどんなものにアレルギーがあるのか気になっている方は、採血でアレルギー検査をしてみるとよいかもしれません。 気になる項目を一つずつ調べるという方法もありますが、MAST36という検査では少量の血液で一度に36種類のアレルギーの原因物質について、ご自身がアレルギー反応を示すかどうか調べることができます。

MAST36で調べられる項目

■食物系(20項目)

卵白、オボムコイド、ミルク、小麦、そば、米、大豆、ピーナッツ、ごま、まぐろ、鮭、エビ、カニ、牛肉、鶏肉、豚肉、トマト、モモ、バナナ、キウイ

■通年性(8項目)

ハウスダスト、コナヒョウダニ、アスペルギルス、カンジダ、アルテルナリア、イヌ皮屑、ネコ皮屑、ラテックス

■季節性(8項目)

スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、オオアワガエリ、カモガヤ、ヨモギ、ブタクサ

検査費用

検査費用は3割負担の方で約5000円です。

結果が出るまでの時間

検査結果が出るまで約1週間のお時間をいただきます。

注意点~アレルギー検査で皮膚疾患の原因はどこまで分かる?~

この検査で、ご自身のアレルギー体質が分かりますが、必ずしも検査結果が正確にアレルギーを表すとは言えない場合もあります。

例えばアレルギー検査で「米」に高い数値が出たとしても、実際に毎日白米を食べていて何の症状も出ないのであれば、米を避ける必要はありません。

逆に、例えば「エビ」で数値は出なかったものの、エビを食べると毎回蕁麻疹が出る、というような場合にはエビにアレルギーがあると考えられますので、エビを食べるのを避けなければなりません。つまり、採血の結果よりも実際の症状のほうを重要視する必要があります。

 

また、蕁麻疹の原因を調べるためにアレルギー検査を希望される方が多くいらっしゃいますが、蕁麻疹の8割ほどは原因のない特発性のタイプと考えられています。こうした患者さんがアレルギー検査を施行して何か陽性項目が出たとしても、それが蕁麻疹の原因とは考えられないため注意が必要です。

 

ですから、アレルギー検査の結果については、数値にこだわりすぎず、参考程度として日常生活を送る上での参考にしていただければと思います。

アレルギー検査をご希望の方はお気軽にご相談ください