思春期以降多くの方にみられる疾患ですが、顔など目立つ部分にできることが多く、悩まれている方が少なくありません。毛穴に角質や皮脂成分が詰まった白ニキビや黒ニキビ、炎症を伴った赤ニキビなどがみられます。自己流の治療でかぶれたり悪化したりすることもありますし、強い炎症をおこしたニキビは痕が残りやすくなります
にきびの原因は、大きく分けて4つあります。
その他にも、ストレスや生活習慣、化粧品、遺伝的因子、毛包虫(ニキビダニ)などが関係してにきびができると考えられます。
以前は「にきびは青春のシンボル」と言われ、にきびぐらいで病院を受診するものではないという考えの方が多かったのですが、今は悪化させる前に早めに治療をしようという考え方が主流です。このくらいで皮膚科に行っていいの?とためらわず、悪化する前に早めに皮膚科を受診しましょう。当院では以下のような治療を行っています
かつては硫黄製剤や外用抗生剤しか薬の選択肢がありませんでしたが、最近は、毛穴のつまりを改善しニキビを治すピーリングのような作用をもつ外用薬が出ており、ニキビの標準治療となっています(下の表の②)
以上のような外用剤のほか、以前からある外用剤(下の表の①)を処方することもあります。前述の外用剤と合わせて使用したり、前述の外用剤の刺激が強くて続けられない場合に単独で処方したりします。
赤く腫れてしまったニキビには抗生剤の内服で菌を抑える治療をします. ビブラマイシン、ミノマイシン、ルリッドといった抗生剤の内服で炎症がだいぶ良くなります。
ビタミン剤の内服や漢方薬が効果的と思われる場合は提案させていただきます。
また、自費治療となりますが、トレチノインという外用剤もニキビによく効く薬ですので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
トレチノインについてはこちらの記事もご覧ください
にきびができたら・・悪化する前に早めに皮膚科を受診しましょう