ステロイドを塗ると肌が黒くなるから、と言ってステロイドを嫌がる方がいらっしゃいますが、それは間違いです。皮膚が黒くなるのは炎症後色素沈着といって、病変がきちんと治らないまま強い炎症を繰り返したり、痒い部分を掻き壊したりすることにより、徐々に皮膚が黒ずんだようになってしまうのです。ですから、ステロイドを塗ると黒くなるのではなく、むしろステロイドを塗らない(もしくは充分に塗れていない)ことにより、皮膚が黒ずむ可能性が高いです。
ステロイド外用剤は、安全で非常に効果の高い良い薬です。しかし、上手に使用するのが少し難しい場合があります。皮膚科でよく相談して、うまく使いこなしていきましょう。