汗のお悩みありませんか?

汗と皮膚科

厳しい暑さが続いていますが、この時期汗でお悩みの方も多いのではないでしょうか?汗をかくのは生理的な反応であり、たくさん汗をかいて不快な気分になったり臭いが気になったり、というのは誰にでも経験のあることかと思います。皮膚科ではこの時期、汗疹(あせも)や汗による湿疹(汗かぶれ)の患者さんが多くなります。また、市販の汗ふきシートや制汗剤でかぶれて受診される方もみられます。そのほか、たくさん汗をかくこと自体を何とかしたい(多汗症)という方や、脇に汗をかいたあとの強い臭いが気になる(腋臭症)の患者さんも受診されることがあります。

治療が必要な汗による皮膚疾患とは?

体のどこにどのくらい汗をかくのかは個人差がかなりあります。汗をかくのは生理的な反応で、体温調節を担う大事な役目もありますから、たくさん汗をかく方でもご本人が困ることがなければ治療の必要はないと思います。ただし、汗をかくことで日常生活に支障がある場合(人目が気になって外に出られない、書類が汗でぬれてしまい仕事にならない、臭いが気になって人と会えないなど)は、治療の適応となります。また、逆に急に汗をかかなくなる疾患(無汗症)も、熱中症の危険が高くなりますので治療が必要です。

多汗症、無汗症の治療

手のひら、足の裏、脇の下の多汗症には塩化アルミニウム水溶液の外用が有効です。この治療は自費になりますが、当院でも扱っております。全身的な多汗の場合、抗コリン作用のある内服薬を処方する場合もあります。この内服薬は保険適応が認められており、当院でも処方することができますまた、イオントフォレーシスやボツリヌス菌毒素の局所注射を行うこともありますが、これらについては当院では行っていないため、必要のある方には専門施設をご紹介する場合もあります。

汗でお悩みの方は・・お気軽に受診してください