アトピー性皮膚炎の注射治療

アトピー性皮膚炎の治療の基本は外用療法です。適切な強さのステロイド外用薬や非ステロイド系外用薬、保湿剤を医師と相談しながら上手く使用することで、アトピー性皮膚炎の症状をしっかりと抑え日常生活に差し障りのない状態まで安定させることができます。しかしどうしても外用療法で症状がおさまらない方、様々な理由で外用療法が困難な方は、注射治療の適応となります。

アトピー性皮膚炎の注射治療として、現在以下の抗体製剤(生物学的製剤)が保険適応で使用可能です。

  • ・デュピクセント®
  • ・ミチーガ®
  • ・イブグリース®
  • ・アドトラーザ®

それぞれの注射薬は、適応年齢や投与間隔、適応症例に若干の違いがあります。患者さん希望も聞きながらどの薬剤が良いかを判断いたします。なお、デュピクセントについては生後6か月から投与が可能ですが、当院では基本的に小学校高学年以上での投与行っております。それより年齢の低い方については、近隣施設への紹介が可能ですのでぜひご相談ください。